金曜日、一応の卒論の提出を終えました。
まだ発表も残っているし、終わったような気はまだ全然しないけど。
早く自由になりたい。春休みは遊ぶ。
それでも一応提出は終えたということで、映画館に行って「はじまりのうた」という映画を見てきました。
もともとポスター見て面白そうだなと思ってたところ、今回見に行こうと誘われて見に行ったというような流れで。
映画見るのは好きだけど、2時間とか拘束されるのが億劫で普段自分からはあんまり映画館行ったり借りたりしない。
でもやっぱりどんな映画も見たらそれなりによかった!とは思うんやけど、ちょっとしたらそれも忘れて内容もあやふやに…自分の面倒くさがりと頭の悪さはどうしようもないなといつも思います。
今回見た映画もよかったです。ヒューマンドラマというか、人間味溢れる登場人物がお互いに出会って成長して何かを成し遂げるというおれの好きな感じで、昨日映画見て今日も関連動画見たりしてました。
でもやっぱりおれのことやから、ちょっとしたらこの感動も忘れるのかなあと思うと虚しくなって、内容覚えている内にここに感想書いとこうと思ったというわけです。
ネタバレあると思うので注意してください。
ネタバレあると思うので注意してください。
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ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。
音楽の素晴らしさとか登場人物のキャラクターの素敵さとかももちろんこの映画を見て感じたけど、その物語の背景となってるニューヨークの街の魅力も同じぐらいに感じました。
ニューヨークみたいな都会は何かを成し遂げようとしている人が集まっているところだと思う。
何気なくそこをせわしなく歩いている人それぞれに、それぞれが成し遂げるべき何かを持ってる(ように見える)から都会にはエネルギーを感じるんじゃないかな、と。
でもみんながみんなそうじゃなくて、ニューヨークの中にも成し遂げる何かを持たないで彷徨っている人も確かにいる訳で。音楽に専念するためにニューヨークに来た恋人に着いてきたのにその恋人に裏切られたグレタや、自分が立ち上げた音楽レーベルをクビになったダンみたいに。
そんなニューヨークを彷徨う二人が出会うのもまたニューヨーク。
お互い何の気なしに来たバーで偶然出会うっていうのにニューヨークの魅力を感じました。
”旧友の売れないミュージシャン”がグレタをバーに連れ出して、ステージで歌うことを促した時に言ったのも「折角だから歌えよ、ここはニューヨークだぜ」ってセリフだったし(確かそんなニュアンスだった…)。
ニューヨークで生活しているだけで何かが起こりうるかもしれないっていう人々の期待がニューヨークの活気を作ってて、実際に毎日どこかでグレタとダンみたいな偶然を起こしている。
家にいるだけじゃ何も起こらないけど、バーに行ったり買い物に行ったり散歩に行くだけでニューヨークでは何かが起こり得る。
ニューヨークは何かを成し遂げる人のための場所でもあるけど、そんな彷徨う人のための場所でもあるんだなと感じた。
そんな彷徨う人だった二人が音楽を通じて出会い、お互いに理解をし合い、仲間を集めてまた音楽を作っていき、成長していく様はすごく爽やかで晴れやかに見れました。
中でも二人がイヤフォンスプリッタ―を使って、自分のプレイリストを聞かせ合いながらタイムズスクエアみたいな夜のきらびやかなニューヨークを踊りながら散歩するシーンは最高だった。
(「音楽を聴いている時は陳腐でつまらない景色が美しく輝く真珠になる。…でもその真珠は歳を取るにつれて見えにくくなるんだ」ってダンの言葉は名言だ)
二人が理解し合ってアルバムを作ることを成し遂げる舞台もニューヨーク。しかも野外で、街中至る所で演奏し録音していたのにはニューヨークの魅力が散りばめられているような気がした。ニューヨークはずるい
もちろんシーン毎のグレタの心境をメロディと歌詞にした歌は一曲一曲が良かったです。
夜中に酔って、”loved you like a fool”と歌った動画をグレタが元の恋人に送り付けてたのは、送られた側の男としてはキツいだろうな~と思ったり。
書き出したらいろいろと書きたいことが思い浮かんでとっ散らかったけど、とりあえず大好きな映画でした。これからも定期的に見たいな。
映画の感想文、また何か好きだと思える映画に出会ったら書いていきたいです。