2015年7月18日土曜日

日常



7/13
月曜日。完全に週末の亡霊と化していて、職場への足取りが重たい。7月の中旬にもなると、学生時代は夏休みという大型イベントを目の前にして、気力を振り絞ってテスト勉強などをして休み前のラストスパートを駆け抜けていた。が、今年からはその心のよりどころであった夏休みが存在しないということで、この時期にどこにやる気の焦点を当てて日々過ごせばいいのかわからず、休日の残像を追い求めるボウフラ然とした月曜日となってしまう。処理能力が半分くらいになっていたボウフラも徐々に日常の感覚を取り戻し、労働に勤しむ。午前中処理能力が落ちていた分、夜10時頃まで残業…何やってるんでしょうか。




7/14
労働and労働。夜は定時で切り上げ、職場の人らで甲子園へ。

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毎朝”すまたん”の完全に阪神贔屓でやたらとテンションの高いのスポーツコーナーを見てる以外は野球の知識もないし観戦するのも正直興味なかったが、フットワークを軽くの精神で行ってきた。
試合は阪神広島両チーム共にヒット数も多く、球場が一斉に湧く瞬間は楽しかった。あと球場で飲むビールが美味しいことも知った。試合終了後、熱心なトラキチによる阪神勝利の狂騒に巻き込まれながら帰宅。

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7/15
一日研修デー。研修ということで同期とバスに揺られて大阪の研修会場まで。気分は完全に遠足。普段職場に同期がいないので、こういう機会に同期と会えるのは嬉しい。今してる仕事の話や愚痴を言い合ったり出来るの相手がいるのは貴重だ。台風の接近を感じさせない晴天もあって気分が軽くなる。研修の内容はあまり身に入らなかった。研修は昼過ぎに終わったため、時間休を使い職場には戻らず本日の業務は終了。なにもやっていない!
その後は阪急電車に飛び乗り京都へ。

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夏の京都はそれだけで何か魅力的だ。夏休みの学生や観光客の外人が多く賑やかで、下賀茂神社の御手洗祭や古本市など楽しげなイベントのイメージ。夏に京都に行くとくるりのロックンロールが無性に聞きたくなる。この日は祇園祭のために行った。といっても屋台でご飯食べて酒を飲んだだけだが、人の数が桁違いに多いし、なんか大通りも通行止めになるしそれだけで楽しかった。総じて呑気な休日みたいな一日だった。




7/16
朝は前日の名残りで晴れていたが、昼過ぎになってくると風が吹きだして台風の接近を感じる。今の職場は仕事上、必然的にこういった時は忙しくなる。この日も当然のように防災指令が発令され、当番に当たっていたおれは職場に泊まることに。職場には休憩室兼寝室用の和室もあるし、風呂場もあるので泊まるのに不便は感じない。むしろ無給で劣悪な環境の中研究室に泊まっていた学生時代に比べたらだいぶんマシに感じた。研究室にて日常的に風呂も入らず椅子並べて横たわる同期や後輩を見て、健康で文化的な生活とは…と感じたのも今は昔の話。
この日の夜食を買い出しに行ったり、先輩とだらだらと話したりする時間は非日常的で(よくないことだろうけど)楽しくもあった。夜中2時まで電話待機し、雨足は強くなってきたけど特に異常もなかったので就寝。




7/17
上司の「現場行ってくれへんか」の一言で目覚める。起床即出動。道路側溝が落ち葉やらで詰まり、冠水してる現場だった。シャワーのような雨で至る所から雨水が溢れている状態だったが、職員何人かで詰まりを解消したら雨水はすぐに流れ出した。普段通りかかっても素通りしてたこういう冠水現場なんかを、自らが処理することになって改めて「あぁ、これが仕事か」と感じた。簡単な事やけど誰かがやらなければいけないことをして給料を貰っているんだから、正にそれは仕事なのであって、誰かに感謝されることはないけど、大げさに言えば所謂"やりがい"みたいなのをこの時仕事に感じた…と偉そうなことを言っても冠水、倒木、土砂崩れ等々、一日中現場を見ているとさすがにしんどかった。「川に靴が流された」とかいう電話通報があっても、知らん!と一言だけ言いたい気持ちを抑えて相手方の話を聞かねばならない…。結局この日は現場に行き続けてたら机の前にほぼ座ることなく一日終了。




*




平日のこと書いてると仕事のことばっかりになってしまうなあと思うけど、これが日常。月曜日にはまた週末の亡霊と化すので仕事行きたくねえ!と思うけど、それは言っても仕方がない。もう一人の自分が甘えんな!と叱咤していかないといけない。真面目と不真面目を行ったり来たりしながら。






2015年7月11日土曜日


ここ数週間でようやく半袖で過ごせる時期になってきた。なんだかんだいっても、それまでは朝か日が暮れてからは肌寒いから羽織るものをもって出かけてた。そう考えると1日中半袖で過ごせる純粋な”夏”って本当は短いんじゃないのか、と思ってくる。7月と8月くらい。四季っていうと均等に春夏秋冬がくるように思うけど、日本では一年の大半は寒いか肌寒いくらいで過ごしているんじゃないか…もしそうなんだとしたら、すぐに汗でベトベトになってしまう夏も、少しは楽しんだ方がいいんじゃないかという風に最近思うようになってきた。




そんなことを思っているところで本屋で夏特集のポパイと出会う。こんな女の子とアイスを食べれる夏ならきっと最高に違いない!と思わせる表紙。アイス溶けかけてるよ!
表紙だけじゃなくて、ページをめくるとポパイ流の"夏の過ごし方"が書かれていてて、自分もどこかに行きたいな、何かしたいなと思わせる内容。平日は朝から晩まで働いて自分の時間がなく、休みの日も出かける気力が失せてしまいがちな中にあっては、何かにこう思わされることは意外と大切なんだと思う。ただ、雑誌の中に載っている店がほとんど東京近辺の店だったのは残念。暑い夜中に夏らしい甘いものを食べに行こうってことで深夜営業するかき氷店を紹介していたけど、そもそもこっちにはそんなニッチな店もないだろう。こういう小さいことから東京への憧憬は深まっていくのである…。


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American Footballという、個人的に夏を想起させるバンドがいる。テレキャスターの涼しげなアルペジオだったり、哀愁のある歌声とメロディだったり、音圧で勝負しないドラムとベースだったリが、終わりの近づいた寂しい雰囲気の漂った夏を感じさせる。ビーチでイケイケなBBQするような楽しさも夏にはあるけど、それが9月には終わってしまうという刹那的な空気感も含めて夏は良いんだと思う…そういった夏の一面を音にしたようなバンド。




片田舎の十代の男の子と女の子の出会いから別れを描いた様なnever meantって曲のビデオは、切なくて甘酸っぱいこの曲と相まって最高です。レコード屋で出会い、夜のドライブをして友達のホームパーティに行って音楽で踊り、その中でこっそりとキスをした二人が徐々にすれ違っていく…切なさと甘酸っぱさを極めたみたいなMVで、映像も綺麗でショートムービーのようで良い。


そして先月末、このバンドが来日した。しかし、この来日公演も例にもれず東京のみであって、こういったことの積み重ねで東京への憧憬は深まる一方である(再三)。でもこのバンドに関しては、10年以上前に解散したバンドで、まさか再結成して日本に来てくれるとは思っていなかったので、平日の東京公演だったけど、チケットを買って行こうと思っていた。
…思っていたけれど、結局仕事でするべきことが残ってたため行けなかった。多分無理して、職場の人の目線を気にしなかったら行けたんだろうけど、そこまで勢い付けなくなっている自分がいた。これが大人になるということ…。


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仕事でやらないといけないことが徐々に増えていって、仕事できるようになりたいなとは思う一方で、仕事ばっかりにはなりたくないな、ということを考えはじめた社会人3か月目。雑誌読んだり、音楽聞いたり、職場以外の人と会ったりすることは忘れずに、健やかな夏にしていきたい。









今年の夏のBGMにはこれも欠かせないと思ってます。ceroのsummer soul。
関西圏ならまだまだライブはフットワーク軽く見に行きたいと思っているけど、先日見たceroのライブは本当に行って良かったと思った。どこまでもカラフルでクールで都会的。